大倉山カルテット(入魂のチャイコフスキー)

今日は大倉山ジョイコン(ジョイフルコンサート)の5周年記念特別演奏会に招待された。
月日の経つのは早いもので、もう5年か。
最初の数回は聴き逃したので、第一回目の大倉山カルテットの演奏は聴けなかった。
大倉山カルテットは常設のカルテットではなく、大倉山ジョイコンを記念するシンボルだ。4回目の登場。
バイオリンの對馬哲男、ビオラの鈴村大樹 以外は演奏会によりメンバーが替わっている。

大変贅沢な日曜の午後からの晩餐会。

今日のメニューの前菜は
モーツアルト 弦楽四重奏曲第15番 ニ短調 K.421
オードブルは
ウエーベルン 弦楽四重奏のための緩徐楽章
メインデイッシュは
チャイコフスキー 弦楽四重奏曲第一番 ニ長調 Op.11

いずれもロマン的な情緒の濃い名曲だ。プログラム選曲がなかなかだ。

演奏のつたない感想としては、
常設のカルテットではない分を有り余るほど補って、演奏の喜び、楽しみが伝わってくるいい演奏だったと思う。
大倉山記念会館の天井の高いホールに弦の響きが美しく、鮮明に鳴る。
演奏者が、響きが巻き上がるようだと、ホールの感想を述べていたが、この演奏効果も演奏者の技量の賜物だと思う。

やはりトリのチャイコフスキーが一番面白く聴けた。
アンダンテ・カンタービレがあまりに有名な割には、第一番を演奏会で聴く機会は少ないと思う。
チャイコフスキー若書きの作品なので、チャイコフスキー節炸裂とはいかないが、素直なすっと心に入ってくるいい曲だと思った。

先が見えてきている年寄りには思いがけないほど贅沢な日曜日の午後だった。
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伝説のカルテット、ボロデイン弦楽四重奏団によるチャイコフスキーの弦楽四重奏曲 第一番です。
第2楽章 アンダンテ・カンタービレは聴きどころ。

 

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