昨日は大倉山でヴィオラのリサイタルを聴いた。
大倉山ジョイコンでヴィオラのリサイタルは初めてのことではないだろうか。
そのくらい、ヴァイオリン等と比べて地味な弦楽器と思われているが私の大好きな楽器、演奏が楽しみだ。
曲目は
- シベリウス ロンド JS162
- グリンカ ヴィオラソナタ
- ヒンデミット 無伴奏ヴィオラソナタ 作品25-1
- 森円花 Aoide (2019年 田原綾子委嘱作品)
- ブルッフ ロマンス
- クラーク ヴィオラソナタ
演奏者は
- 田原綾子 ヴィオラ
- 原嶋唯 ピアノ伴奏
Aoideを作曲した森円花さんも会場にいらっしゃいました。
今回、初めて聴いた演奏家たちだったが、なかなか凄いなと思った。
お目当てはヒンデミットだが、よく演奏される抒情性さえ感じる「ヴィオラとピアノのためのソナタ 作品11-4」ではなく
今回、無調風な無伴奏ヴィオラソナタが選曲されたのが凄い。
全5楽章の曲なので、演奏するほうも聴くほうも大変だ。
この演奏でヴィオラ奏者でもあったヒンデミットの傑作であることがよくわかった。
ここまで激しいヴィオラの響きを聴いたのは初めてだ。
この演奏者はヴィオラ演奏の幅を広げて限界を超えようとしているなと感じた。
やはり、後生畏るべし。
委嘱作品のAoideも小品ながら充実して、聴きごたえのある曲だった。
アンコールの最後は森円花編曲による日本の唱歌「浜辺の歌」だった。年寄りにはうれしい曲だ。
演奏中の真剣な表情とは打って変わって、アンコール後は素敵な笑顔でした。
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