奇数月の日曜日の午後、大倉山記念館ホールで開催されるコンサートを聴いてきた。
東横線の大倉山駅から線路沿いに坂道を上ると白亜の建物が見えてくる。
このホールで若手の実力派を招いて格式張らない、地元の音楽愛好家を楽しませる集いが行われている。
今日は春花さんと風(カオル)さんのヴァイオリンとピアノのデュオです。
前半はヴイターリのシャコンヌとブラームスの第2番のヴァイオリン・ソナタが演奏された。
私のお目当てはブラームスで、3曲あるソナタの中で特に2番が好きです。
中年男性の憂鬱感と切なさが相交じり、懐かしさを覚えるフレーズが垣間見えるような、熟年以上の男性には共感できる曲だと思います。
春花さんの演奏前の説明によると3曲の中で一番静かな曲だと言うことです。
若い女性ソリストが熟年男性の心理を理解できるのかしらなどと思ったりしました。
演奏が始まると納得できました。きれいなだけではなく肉付きと厚みのあるとてもいい弦の響きです。
繊細さと大胆さの両方を備えています。ドラマチックな演奏でした。
後半は小曲を集めたプログラムで、風さんのサポートも素晴らしくて、充実して満足できた、いいコンサートでした。
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